どうやら、FXの、というか、投資におけるテクニカル分析の正解はないようだ。
というのが、最近の私の結論。
いわゆる聖杯は存在しないという話なのだ。
だから、どんなにテクニカル分析を勉強したところで、稼げるようにはならない。
じゃあ、ファンダメンタルズの勉強をすべきなのか?というと、それも間違いだ。
株式投資となると、多少ファンダメンタルズな勉強は生きてくるのかもしれない。この点はまだ私は勉強していないのでよく分からない。
しかし、FXにおいては全く関係ないように思っている。
FXは投機筋が大半であることもあり、ファンダメンタルズな面は瞬間的にしか作用しない。
すなわち、値動きに関して勉強したって、大して意味はないのだ。
大して意味はないが勉強する意味はある。
FXは、基本的には丁半博打で、上がる下がるかを決めてエントリーするだけだ。だから勝率は50%なのだ。
勝率50%で勝てるようになるか否かが勝負の分かれ目になる。
勝率50%で勝てるのなら、サイコロを振ってロングにするかショートにするかを決めて勝つということだ。
勝率50%で勝てるというのはそういう意味だ。
値動きに関する勉強、例えば移動平均線がどうたらこうたらしたらエントリーして・・・云々かんぬんというのは、エントリーするためには必要なので勉強する意味はあるし、するべきではある。
そして、勝率が55%、60%にできたなら、もはや勝ったも同然だ。
損小利大というのは投資の世界では、当たり前にいわれている。
確かに損小利大が実現できれば、それはそれで問題ない。勝率50%も必要はなく、それこそ1勝9敗でも勝てるだろう。
しかし、実際には限られた資金の中で投資をしなくてはならず、10連敗20連敗というのは現実的に起こりえるのだ。ましてや1勝9敗なら連敗は当たり前だ。1勝が最初に来てくれればいいがそんな都合良くはいかない。
万が一にも20連敗スタートなんてしようものなら、即刻退場だ。
だから、損小利大が使えるのは、十分な資金を持っている、既に勝ち組のトレーダーだけだ。
FX初心者が損小利大だ!と叫んだところで、それは絵に描いた餅に過ぎない。
その前にまずは、トレーダーとして生き残らねばならないのだ。
そのためには、勝率50%で儲かるようにならなくてはならない。
チャート分析を勉強していると、殆どの人の手法が異なっていることに気づくはずだ。
一人として同じ分析をしていない。
すなわち、そこに正解は存在しないのだ。
自分なりの正解は必要だが、全体的な正解は存在しない。
だから、ある程度のところで、割り切ってしまうしかないのだ。正解のない問題をいつまでも解いていたら一生トレードに参加できない。
トレードの勝敗をチャートに委ねるから、チャートの勉強を止められなくなるのだ。
稼げないのはチャートの勉強が足りないからではない!
まず、この1点に気づくことが初心者脱却の第一歩だといえそうだ。