FXで勝てるルールというのは、人の数だけあります。
はっきり言ってしまえば、Aさんが勝てるルールだといって、そのまま真似をしても大抵だめで、やっぱり自分なりに落とし込まなくてはならないのです。
逆にいうと、超基本的なルールでも勝てるようになるのです。
別にFXに限ったことではありませんが、優秀な人が特別なことをしているかというと案外そうでもなくて、基本に忠実なだけです。
基本があるからこそ応用が利くわけで、基本がない人はどんなに頑張っても遠くない時期に限界がやってきます。基本が出来ていれば、やや人より秀でることができるのです。
だったら、誰でも稼げるんじゃない?と思う人がいるでしょうが、そのとおりです。
でも、残念なことに、大人ほど基本練習はやりません。
私は、水泳をしますが、水泳の基本である、伏し浮きの練習をする人はとてつもなく少ないです。1%に満たないのではないでしょうか。
レッスンで伏し浮きの練習をしましょう!といわれればやりますが、自分から率先して練習する人なんてそんなもんです。
そして、残念なことに伏し浮きの練習は、少々時間がかかるのと、加えて、伏し浮きが出来なくても泳げるようにはなるのですが、速く泳ごうと思ったときに伏し浮きができる人とそうでない人ではやはり伸び方が変わってくるのです。
だから伏し浮きの練習をしましょう!と口酸っぱくいってもその時はやっても自主練はほとんどの人がしません。
なぜなら、簡単にできるようにならないのと、楽しくないのと、格好良くもないからでしょう。
伏し浮きの練習をしていると超初心者のようで、恥ずかしいと考える人も少なくありません。でもある程度泳げる人から見れば伏し浮きの練習をしている人は偉いなぁと思うのですが・・・
話が逸れましたが、FXでも全く同じことです。
インジケーターがどうのこうのという話は、基本があればこその話であって、基本ができていない人は、インジケーターに振り回されるだけなのです。
インジケーターはどこまでいっても過去のデータを利用しているので、後追いに過ぎません。
では、FXで稼げるようになるための基本とは何なのでしょう?
これって案外多くはありません。
– ダウ理論
– グランビルの法則
– サポレジ
– フォーメーション
– マルチタイムフレーム分析
– 資金管理
チャートというのは、ローソク足で形成されていますので、チャートで重要なののはあくまでもローソク足です。インジケーターはローソク足を集計した結果に過ぎませんので、あくまでも統計データです。
ですから、インジケーターは主役ではなく脇役に過ぎない点を間違わないようにしましょう。
例えば、家を建てる場合、主役は大工さんです。工具は大工さんの仕事を助けるものに過ぎません。どんなに工具が優れていても大工さんが素人だとちゃんとした家は建てれません。逆に優れた大工さんならショボイ工具でも家を建ててしまうのではないでしょうか。
チャートも同様で、ローソク足が主役で、インジケーターなどのツールはそれを補助、補完してくれるものに過ぎません。すなわち、大工さんなら、工具の使い方を覚える前に、家の建て方を覚えましょう。トレーダーなら、インジケーターを勉強する前に、チャートそのものを勉強しましょうということになります。
とはいえ、多少の道標はあった方が分かりやすいので、最小限のインジケーターを利用するのはアリかもしれません。
MA、ボリンジャーバンドあたりでしょうか。
短期MAと長期MAの差を知りたければMACDを表示されるという方法はあるでしょう。しかし、基本的には、チャートツールでチャートと別枠で表示されるものは後回しにして、まずは、チャートそのものだけでトレードできるようになりたいものです。
先が分かるときにだけトレードする!自分にとって都合のいい局面だけトレードする
相場の先は誰にも分かりません。それは初心者だから分からないというのではなく勝ち続けているトレーダーでも同じです。
しかし、勝ち続けているトレーダーと初心者の決定的な違いがあるとすれば、勝ち続けているトレーダーには、何となく先が分かる型があるのです。
そして、その何となく先が分かるときにだけトレードするのです。
初心者は、とにかく、目の前のチャートの先を読もうとしますが、そうではなく、先が分かるときにだけトレードするのです。
すなわち、その先が分かる型こそが、トレードルールです。
このパターンはどうすれば見つかるのでしょうか?
一般的には、フォーメーションと呼ばれるものがあります。ダブルトップとかトリプルトップなどと呼ばれるチャートパターンです。
過去チャートで、こういうチャートパターンを片っ端から見ていきます。
ダブルトップといっても、人によってはダブルトップに見えたり見えなかったりと様々です。すなわち、自分がダブルトップだと思えるチャートの型を片っ端から覚えていくのです。
そうすると、どういう型の時に自分が思っている方向にレートが動くのかある程度の精度で予測できるようになってきます。
そうなれば占めたものです。
もう少し精度を高めたければ、そこにインジケーターなどを組み合わせます。インジケーターの数値とチャートをセットでパターン化します。
当然ながら、インジケーターなど諸条件が増えれば増えるほど精度は高まるかもしれませんが、その分トレード機会は減ってしまいます。
そのトレードオフをどこに置くのかが、トレーダーの腕の見せ所になります。
ここではフォーメーションを取り上げましたが、フォーメーションでなくても問題ありません。
超初歩的な移動平均線のクロスでも何ら問題ないのです。それで先が分かるのであればそれでいいのです。
実際にやってみると分かりますが、移動平均線のゴールデンクロスばかりを狙ってるだけでもそこそこの勝率にはなります。あとは、その勝率を引き上げるために、もう一工夫加えてみればいいでしょう。
または、勝率が安定しているのであれば資金管理を上手にすれば、少々勝率が低くても資金を増やすことは可能なのです。
あれこれ手を出すのではなく、とにかく勝てそうなときにだけトレードすることを徹底すればいいのです。
ただし、それができない人がほとんどなのです。
自分の都合のいい局面でトレードするのはいいのですが、これを勘違いしないので欲しいのですが、自分の都合のいい時間帯にトレードすると言うことではありません。
会社員の方だと夜の一定時間しかトレードできないなどの制約があるかと思いますが、だからといって、その時間帯に自分にとって都合のいい局面があるとは限りません。そういう時はきっぱり諦める必要があるのです。
もしどうしてもその時間だけでトレードしたいのであれば、その時間帯の特徴を見つけ出してルール化するしかトレードする方法はありません。
選択肢が多すぎる
チャートを見るといっても、選択肢がとても多いのが現実です。
どの通貨ペアを見るか?
どの時間足を見るか?
この二つだけで、とてつもない組み合わせの数があります。
あれもこれも見ていてはどれも中途半端で使い物にならないので、最初は絞り込んでみましょう。
例えば、ドル円の1時間足、15分足、5分足あたりはどうでしょう?
誰かのトレードを参考にするのなら、その人にあわせればいいでしょう。
とはいえ、スキャルピングする人が、日足を眺めていては、スキャルピングなんて出来ませんから、自分のやりたいトレードスタイルを決める必要もあります。
時間足は短ければ短いほどノイズに影響されてしまいますから、ある程度の長さがあった方がいいのかな?とは思います。という意味で1時間足です。日足でも全然構いませんが、FXトレーダーの多くはスイングトレードではなく、デイトレードがメインですから、色々な情報を集めるという点ではデイトレードの方が望ましいかもしれません。
とはいえ、情報はたくさん集めても大して役に立たないので、スイングトレードでも全然OKです。
毎日1時間くらいしか時間がないのなら、デイトレよりはスイングの方が望ましいのは間違いありませんので、スイングをすればいいでしょう。専業になるのが目標なら、もう少し短いデイトレの手法を勉強した方があとあと楽でしょう。
どれだけをどのように稼ぎたいのか?
さて、実際にトレードルールを作るとして、どのように作るのか?となると、その前に決めておかなくてはならないことがあります。
どの位稼ぎたいのか?
どういうスタイルでトレードをしたいのか?
どの位稼ぎたいのか?はとても重要です。5pips稼ぎたいと思っている人が日足をみていてもなかなか難しいです。逆に100pipsで稼ぎたい人は5分足ではなかなか大変です。
このように、いくら稼ぎたいかでその手法は随分と変わってくるのです。
私は毎週10pips位でもいいと思っています。となれば、一度に数pipsでいいのです。
一度に数pipsでいいのなら、スキャルピングでいいですよね。わざわざ、長い時間をかけてトレードするのではなくて短時間にサクッと稼がせて頂く!感じですww
逆に、会社勤めなどでそうそうチャートを見る機会がない人がスキャルピングとなると難しいかもしれません。
そんな時はスイングトレードの方が向いているのでしょう。スイングトレードなら数十pipsくらいは狙うことになります。
スイングで5pips狙うというのは逆に大変ですよね。
このように、自分がどの位稼ぎたいのか、もしくはどのようなトレードスタイルをとるのかを決めておかないと、それに合うトレードルールは作れません。
闇雲に一杯稼ぎたいと思うのは誰しも同じですが、まずは負けないことが一番大事なので、負けないためにも絶対に勝てるトレードルールを一つ作るところから始めましょう。
それが上手くいったら、さらに広げていけばいいのですから・・・焦らずに小さい利益を目指していきましょう。