上昇トレンド中にショートしたくなることってないだろうか?
私はよくある。
でも、大抵失敗する。
何故って上昇トレンド中なのだから、基本はロングに優位性がある。追い風状態の時にわざわざ逆を考える必要はない。
ところがチャートは、上手にダマシてくれるのだ。
チャートというのはフラクタル構造だが、基本的に1Mの動きが5Mとなり15Mとなり1Hへと・・・下位足から上位足に伝搬していく。
従って、1Hが上昇トレンド中でも、1Mは下降トレンドであることは普通にあるのだ。
で、トレーダーは下位足を見る。どの下位足を見るかは知らないが、下位足を一番大きく表示している人が多いのではないだろうか?
少なくともFX初心者なら下位足がメインになっている筈だ。日足や4時間足だけでトレードする人なんてほとんどいないだろうし、もしそうだとしてもエントリーするときには15Mや5Mを見る人がほとんどではないだろうか?
ここで厄介なのが、下位足は一足先を進んでいる可能性があるということだ。
もし上昇トレンドの1Hが反転して下降トレンドに転換するためには5Mは下降トレンドを作っていなければならない。
すなわち、5Mのチャートを見ていると、下降トレンドの形になっているので、ショートしたくなる。
1Hの逆張りだ!
下位足を見ていたら逆張りしたくなるのは、当たり前なのだ。
だから、下位足でトレード方向を考えてはいけない。
あくまでも自分が軸として見ている時間足で方向は決めなくてはならない。
いま、結構いい話書いているw
1Hでトレードするなら1Hでトレード方向は決めなくてはならない。だから1Hが上昇トレンド中ならロング一択だ。ショートなんて考えなくてもいい。
ロングできるのはどこだ?それだけを見ていればいい。
1Hでそれを見つけたら、下位足でそのタイミングを見るのだ。下位足に引っ張られてはいけない。
例えば、水平線があって、その水平線まで下げたら上がるだろうと考えているとする。
5Mを見たら当然順調に下がってくる。明らかに下降の形を作って下がってくるはずだ。なんなら下降のバンドウォークをしているかもしれないが、それでもショートは狙ってはいけない。あくまでも1Hのトレードをするために5Mを見ているのだ。
水平線に到達した後、5Mが上昇の形を作ったら、そこでロングエントリーする。
もしこれができないなら、一か八か水平線に指値ロングしておけばいい。
下位足を見るから逆張りしたくなるのなら、下位足を見なければいい。
ほとんどの人は下位足でトレードするつもりはないのかもしれない。
しかし、下位足見ている時間はどうしても増える。何故って、1時間チャートを眺めていても1Hは一切動かないが1Mなら1分毎にチャートの形が目まぐるしく動くのだ。そりゃぁ下位足見てる方が楽しいに決まっている。
そうしているうちに次第に下位足でタイミングを取り出す。見ている時間足でエントリー方向を決めてしまいがちなのだ。恐らくほとんどの人の頭から1Hのチャートは消えてなくなっている筈だ。
消えてなくなっているのは言い過ぎでも、1Hのチャートで自分の都合のいいシナリオに作り替えているのではないだろうか。
こうなると最早1Hのチャートを見ている意味がない。
FX初心者が勉強してよく聞くのが、上位足に逆らわない!というフレーズではないだろうか?
上位足は強い。だから、上位足に逆らわずにトレードしなければならない。
下位足に従ってはいけない。下位足は上位足のシナリオ通りに動いていることを確認するためだけにみればいい。
下位足から方向感を探ろうとする必要なんて微塵もない。
下位足が明らかにトレンド転換の動きをしていると感じるのなら、その時はエントリーしなければいいだけだ。
トレードにはエントリーしないという強力な武器がある。この武器を最大限に利用すればいい。わざわざ節目に入っていく必要はない。
上昇トレンドの反転なら、ダブルトップや三尊を作ることが多い。その左肩で入る必要なんて全く無いのだ。もし仮に、そのままドカンと下げたところでエントリーしていなければ損はない。機会損失があるだけだ。トレードにおける機会損失なんて気にする必要はない。似たような機会はすぐに訪れる。何度も何度も機会は訪れる。
チャンスの神様に後ろ髪はないと人生訓にあるが、トレードの世界にトレードチャンスはいっぱいある。スキャルピングなら数分後に訪れるかもしれない。スイングでも数日で訪れる筈だ。
強引なトレードで損を出すくらいなら参加しなければいいのだ。
最後に。。。
逆張りが悪なのではない。
軸足に逆らうからダメなのだ。軸足で順張りするためには、下位足では逆張りしなければならない。
また、逆張りしてもいい。ただし、軸足で反転すると思うところまでだ。あくまでも軸足でシナリオを作り、それで逆張りになるのならそれはそれで問題ない。
下位足に引っ張られているのでなければいい。
大事なことは、あなたはどの時間足を見てトレードしているのか?ということを見失っていないのか?ということである。
以上。。。