インディケータでは先読みできない
移動平均線は、過去の価格の平均値である。
従って、移動平均線は、後付けである。
インディケータというのは、だいたいそういうものである。
従って、インディケータで先読みは難しい。
だからこそ、トレードでは勝率が低くなるのだ。
もちろん、トレンドラインも、サポートラインも、レジスタンスラインも、全て後付けだ。
しかし、それぞれのラインを割り込んだときには、わりと大きく動く。
人が、ラインを目処にトレードしているのなら間違いなく影響される。
従って、ラインというのは、結構使える。
複数のラインが交差するようなら尚更、勢いが増す。
時間軸の長いチャートのラインが効果的
ラインだが、時間軸が長い方が効果的なようだ。
例えば、1分足でトレードしているとして、ラインを引いてる暇なんてない・・・と思う。
いや、引いている人もいるだろうし、感覚的に理解している人も多いだろう。
しかし、全体的に見た場合、機能しないケースも多い。
何故かを考えると、ラインというのは、他人と同じ基準で引かなくてはならない。
しかし、ラインの引き方には厳密さがない。かなり曖昧なものだ。
従って、人それぞれ微妙にずれているはずなのだ。
1時間足と4時間足では4時間足の方が引けるラインは少ない。1時間足で引いたラインは4時間足だと変に見えることもあるが、4時間足で引いたラインは1時間足でも概ね当てはまる。
要するにそういうことだ。
すなわち、沢山引いたところで、それを重要視する人が少なければ機能しない。
だから、沢山の人が引いたであろうラインを引く必要がある。
そして、時間軸が増えるほど、参加人数は増える。加えて、引けるラインの数も減る。
従って、ラインの信憑性が高まるのだ。
だから、ライントレードするのなら、時間軸を長くしなくてはならない。
もちろん、日足や4時間足で引いたラインをベースに5分足でトレードしても構わない。
ただし、逆は成り立たないという話だ。
パターンがどうのうこうのというトレードも、基本的にこのラインがベースにある。
従って、時間軸が長い方が信憑性が高いのだ。
5分足でも一応は効くのだが、こういうのは、参加人数が増えるほどいい。
参加人数が少ないと、どうしてもちょっとしたズレが影響を及ぼしてしまう。
すなわちノイズが目立ってしまうのだ。
確かにトレードにはノイズがつきものなのだが、時間軸が長くなればなるほど、ノイズは吸収されてしまう。
多少ヒゲが伸びたり、実体の位置がずれたりすることはあるが、それは小さなズレで大きくずれることはない。
4時間足を見ていて、ごちゃついてるときでも、手当たり次第にラインを引いてみると、案外説明がつくことが多い。
トレードに使えるかどうかはわからないが、後から説明することは可能だ。
乱高下しているようなチャートでも、ラインを引くと、ブレイクアウトの連続だった・・・という話で終わるw
急上昇した後に、一気に戻ることもあるが、ラインを引くと単なるブレイクアウトだ。
そして、そういう局面では、大きな実体のローソク足ができていることが多い。
なお、ヒゲは、ある程度ノイズを含んでいるので、そんなに厳密にならなくてもいいと思う。
実体だけで引いたこともあるが、実体自体もノイズが影響するので、わざわざ実体にこだわって引く必要もなさそうだ。
結局は、ヒゲ先周辺を繋いでやれば十分だ。多少足りなくてもはみ出ても気にする必要はない。所詮は曖昧な線なのだ。
ラインは引きなおすものだ
ラインは時間経過と共に、引きなおす。
トレンドラインなどは、ドンドン右にずれていく。
だから意味がないという人もいるが、それでも、ずらしたラインが効いてくることは多い。
小さなレンジブレイクは常に発生しているのだ。
ラインの使い方
ラインは、自分勝手な線で、曖昧な線だ。だから、数pipsの動きを捉えるような使い方はできない。
おおまかな動きを知るために使う。
上か下かの判断に使える。
ラインを超えて大きく動いたときには飛び乗ればいい。動かないようなら引きなおせばいい。
こんな風に適当にラインを引いてみると、トレードって案外単純だな・・・と思えてくる。
だから勝てるというわけでもないが、見える景色は変ってくる筈だ。
少なくとも、インディケータよりは先読みができる・・・と私は思う。
ところで、4時間足で引いたラインからブレイクアウトしたと思えた場合だが、すぐにエントリーしてもいいのだろうか。
ラインから少しはみ出すことはよくあることだ。従って、ラインから出たからといってもブレイクアウトしたとは限らない。
ダマシというか、試しというか・・・
とにかくはみ出すことは普通にあるので、戻ることを想定してエントリーするか、大きく飛び出すまで待つか。。。いずれかだ。
ブレイクアウトした場合、大きく動くことが多い。
元のラインを考えれば、ある程度の大きさは想像できる筈だから安全に行くなら10pipsくらい捨ててもいいくらいだ。
4時間足で引いたラインで5分足でトレードするなら、10pipsを捨てるのは難しいかもしれないが、4時間足でトレードするなら大したことはない。頭はくれてやればいいのだ。
忘れてはならないのは、曖昧な線だということだ。
曖昧なのだから、人それぞれ微妙にズレている。最悪な場合は独りよがりだ。
だから、頭はくれてやることをおすすめする。
そしてラインの引き方のコツだが、それはとにかくいっぱい引くことだ。いっぱいラインを引けばどれかは当たる。当たったら乗ればいい。そんなもんだ。